工学部のコンテストに参加して、

アイデアの「見える化」に挑戦。

人間にも、動物にも優しい、

技術の新しい可能性を探る。

私が尊敬している高校の先生が拓殖大学の卒業生であり、先生ご自身もORANGE CUPに参加・受賞されていたことから、コンテストの参加をすすめてくれました。私が参加した2022年度のテーマは「あなたが考える、人間と野生動物とのトラブルをやさしく解決する技術」というもので、私は自動車と野生動物が衝突してしまう「ロードキル」に注目し、解決につながるアイデアを考えました。過去の事例を調べてみると動物避けのアイテムはいろいろありますが、大きな効果は出ていなかったので、私は既存のカーナビやスマホアプリなどにアラートを出すことで、人間側が配慮できる仕組みについてアイデアをまとめプレゼンテーションしました。

課題を通じて学んだ

デザインによる問題解決。

高校でもデザインを学んでいて、工学部デザイン学科を志望していたのですが、それまでは3DCGなどのビジュアルを具現化する分野に関心を持っていました。しかし、ORANGE CUPに参加したことで問題解決のデザインという新しいジャンルに触れることができて大きく視野が広がりました。また、プレゼンテーションなどは苦手だったのですが、担任の先生に直前まで付き合ってもらって何度も練習するなど、これほど1つの課題に真剣に取り組んだのは初めてで素晴らしい経験になりました。

作品を残すことに意味がある。

まずはチャレンジしてみよう!

ORANGE CUPへの参加を通じて、デザインの新しい可能性を知ることができたので、今後の創作活動にぜひ生かしていきたいと思います。私は光栄にも準優秀賞という評価をいただくことができましたが、誰かが評価してくれるかどうかよりも、自分の作品として何かを残せたことに意味がありました。アイデアを生み出し、「見える化」するのはたいへんな作業ですが、価値のあるチャレンジだと思います。仮に上手にできなかったとしても、それも1つの経験になるはずです。